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君の足音

2015年11月11日(水) 晴れのち曇り

 ようこそ、当ブログにご訪問いただきまして、誠に有り難うございます。心より感謝申し上げます。

 ブログをお持ちの方のご訪問につきましては、毎日訪問させて頂いていますので、どうか今後ともよろしくお願い致します。なお、お持ちでない方への訪問はできませんが、ひきつづきご愛顧を賜りたく存じます。

 拍手コメントには、ご返事できていませんが、拝読させて頂いています。これからもどうぞお気軽にお寄せ下さい。
 千春

★ 『君の足音』★ (短歌とエッセイ)

 もうかれこれ40年も前の話である。そんな昔の光景がふっとカラーで思い出されるから不思議である。わたしは2階建ての安アパートに棲んでいた。6畳ひと間で、1畳ほどの炊事場と入口があった。わたしは階段の横の部屋で、人の上り下りがよく分かった。君の足音はとくによく分かり、部屋にいるわたしの心はときめいた。彼女は小学校の教師をしていたが、その足音は高く弾んだような音を響かせて、いつもやってきた。その足音はわたしの心に深く刻まれ忘れるということはなかった。

短歌

アパートの木の階段を上りくる君の足音忘るることなし

知り尽くす君の足音階段を下りてゆくのを聞きつつ泣きぬ


 しかし彼女の足音もそう長くはつづかなかった。1~2年くらいだっただろうか。その期間は詳しくは覚えていない。同じ夢を見ていたこともあったが、わたしたちに別れの時がやってきた。将来の夢を別々に見るようになっていったのである。しかし、わたしは別れることを希望したわけではなかった。わたしの優柔不断さが、彼女のなかに別れの感情を芽生えさせ、彼女はわたしのもとから去っていった。彼女の階段を下りてゆく足音は、いまでも忘れることができない。彼女はそれを最後に、二度と階段を上ってくることはなかった。



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プロフィール

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Author:FC2USER634322BTA
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 1947年生まれの68歳で、
「新日本歌人協会」の会員です。
 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
 住所は岡山県浅口市寄島町です。
 青い海と緑の山、青い空をもつ素敵な村です。
 名前は「千春」ですが、男性です。

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