‘14年ささやき日記 「原発事故の悲劇」

2014(H26)年8月30日(土) 曇り

   タイトル 「原発事故の悲劇」

 東京電力福島第一原発事故後の避難中に自殺したのは、原発事故が原因だとして、福島地裁は東電に賠償命令の判決を言い渡した。

 訴えていたのは、亡くなった渡辺はま子さん(当時58歳)の夫・幹夫さん(64歳)と子ども3人で、東電に約9116万円の損害賠償を求めていた。

 26日に判決があり、潮見直之裁判長は、「避難生活と自殺には相当因果関係がある」として、遺族の主張を認め、約4900万円の賠償を東電に命じた。

 はま子さんは、2011年7月1日朝、自宅の庭に自生する柳の下でガソリンをかぶって焼身自殺をした。同地区は計画的避難区域に指定され、自殺の半月前、福島市のアパートに避難していた。

 夫婦は自宅のある川俣町の農場に勤めていたが、原発事故によって職を失っていた。避難先では知人も仕事もなく、はま子さんは精神的にも肉体的にも追い詰められていた。

 潮見裁判長は、「古里での生活ができず、帰還の見通しがもてないなど、強いストレスを感じる出来事に短期間で次々と遭遇した」と指摘している。

 原発と自殺についての因果関係、精神的被害について認めた画期的な判決だ。しかし、渡辺はま子さんが帰ってくるわけではない。これは、原発事故のもたらした悲劇である。



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