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‘14年夢日記 「映画『同胞』を観る」

2014(H26)年8月11日(月) 晴れ時々曇り

   タイトル 「映画『同胞』を観る」

 映画「同胞(はらから)」は、山田洋次監督の作品で、村の青年団が、劇団の公演を成功させる物語である。青年団の中で繰り返し繰り返し討議をし、公演の決定をするまで、してからの取り組みを描き、幾多の障害を乗り越えてゆく姿を描いている。実際にあった「統一劇場」がモデルとなっており、その組織班の河野(こうの)秀子(倍賞千恵子)が主役である。

 私も20代に「わらび座」の公演にさいして、事務局を担当したことがあるので、その大変さは身をもって体験している。ただ、私の場合は地方都市だったので、労働組合青年部を中心に、青年団や市民団体に呼びかけて、公演を成功させた憶えがある。街の映画館を借りてやったら、人で埋め尽くされて、2階の床が落ちるから、もうそれ以上2階には人を入れないでくれ、ということもあった。

 が、「同胞」は岩手県の松尾村が舞台である。村には1700戸の世帯があり、主に農業で暮らしを立てている。オルグの秀子は、3月中旬、まだ雪の残る村の駅に降り立った。青年団長の斉藤高志(寺尾聰)に会うためである。秀子は雪の中を5キロの道を歩いて高志に会いにいった。劇団の公演を主催してくれるようにとの相談である。

 それから、この物語が始まる。この物語のハイライトは、青年団が主催者となって、公演を取り組むかどうかを決める場面である。青年団の会議は幾度となく開催されたが、話は堂々巡りをして、前に一向にすすまない。何回か論議を重ねるうち、ようやく問題点が絞られてきた。

 その問題点は三つあって、公演に責任をもって青年団が取り組むということは、できないというものであった。一つは、7月末というのは農業の仕事がとても忙しいということだ。二つには、公演をして赤字になったとき、責任がもてない。三つには、いい劇かどうか、誰もみたことがないので分からない、ということである。

 この三つの困難はもっともなことだと、秀子も考える。この公演にあたって特徴的なことは、女性の方が前向きだということである。「忙しい忙しいといったら、年中忙しいのだから何もできないじゃないか」。「誰も見てないと言っても、河野さんの話を信用してやったらいいじゃないか」、という意見が、女性の青年団員から出された。

 しかし、最終的には、青年団総会で決めるということになった。総会で特に問題になったのは、公演会の費用65万円に責任が持てるかどうかということであった。つまり、チケット代を1000円として、650枚さばけるかどうかが問題だということである。「もっとマケてもらえ」という意見も飛び出した。が、秀子は、「これは物の売り買いではない。村の人たちに文化に触れてもらうということが目的であり、マケるマケないの問題ではない」と、きっぱりとその意見をしりぞける。

 総会は「決」をとろうということになった。その前に、「会長もし赤字が出たら、責任はどうするのか?」という質問が出された。それまで腕を組んでみんなの意見を聞いていた高志は、腕をほどき「そのときは、ベコを売る」と、ぼそりと喋った。すると、みんな口々に、高志ひとりにそんなことはさせられない、という声があがった。

 そうして、総会は満場一致で公演の決定を決めた。しかし、チケットの販売は容易に進まなかった。あと、10日しかないというのに、85枚しかさばけていない。そこから、青年団の活動は飛躍的に高まり、あと3日という時点で850枚売れたのであった。しかし、「商売のために体育館は貸せない」と校長が言ってきた。教頭が報告するのを忘れていたのである。

 河野は、校長と会い「無料だったら、貸してもらえるのですね」と問い、校長がしぶしぶうなずくと、無料でやることを告げる。みんな落胆して学校の校庭を帰っていたら、校長が特別に許可すると言ってきた。こうして、ようやく公演当日を迎えた。高志は、開会のあいさつのことと、村民がほんとうにきてくれるのかが不安で、ひとり体育館の外に出て不安をまぎらわせていた。

 しかし、女性が体育館の中に連れてゆくと、会場は溢れるほどの盛況だった。幕があくと、参加者は劇に引き込まれ、笑いに包まれていた。公演は成功におわったのだ。「同胞」とは、ここでは仲間という意味で使われているのだろう。青年団のみんなが、喧々諤々(けんけんがくがく)の論議を重ね、力を一つに合わせ公演を成功させたことは、青年一人ひとりを成長させ、団結の意義をつかむことができた。それをテーマにした映画だったように思う。「同胞」はそれを見事に活写した映画である。



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 1947年生まれの68歳で、
「新日本歌人協会」の会員です。
 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
 住所は岡山県浅口市寄島町です。
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 名前は「千春」ですが、男性です。

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