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‘14年夢日記 「『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』を観る」

2014(H26)年8月7日(木) 曇り時々雨

   タイトル 「『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』を観る」

 この映画は、「男はつらいよ」シリーズの第11作目である。ここで初めて、浅丘ルリ子のリリーが登場する。リリーは、どさ回りの三流の歌手である。全国各地のキャバレーや飲み屋を渡り歩いている。寅さんシリーズの中でも、マドンナ役の浅丘ルリ子は、卓越した存在感を示しており、忘れられない女優である。

 リリーについては、あとで触れることにして、まず、寅さんが引き起こす笑いについてみておきたい。例のごとく、ふらっと寅さんが「とらや」へ帰って来る。すると、みんな集まって御前様が仏壇の前でお経を唱えている。ついに「おいちゃん」は駄目だったか、と言って茶の間に上がって来る。しかし、おいちゃんはいる。

 それでは誰なんだ、誰の葬式なんだと大騒ぎになる。が、実は父の27回忌の法事の最中だったのだ。そして、法事の間中鼻の穴にチリ紙を突っ込んだり、上唇と鼻でチリ紙を挟んだりして、みんなを笑わせて法事を台無しにしてしまう。

 博とさくらが暗い顔をしていると、どうしたんだと問いただす。すると、ピアノを満男に買ってやりたいが、それができないという。なんだ、そんなことかとばかりに、寅さんは「とらや」を飛び出して行った。そして、寅さんは真っ赤のおもちゃのピアノを買ってくる。が、博やさくらは寅さんの心を察して何もいわなかったが、本物のピアノが欲しかったということが知れる。

 ここで、おいちゃんやおばちゃん、博たちとひと悶着を起こす。そして、おいちゃんは「出て行け」と叫ぶ。それを言っちゃあおしめえよ、とばかりに寅さんは、北海道へ網走へと旅立ってゆく。網走へ向かう列車の中で、リリーと出会うのである。遠目からリリーをこっそり見ていると、リリーはひとり涙を流している。

 互いに別れたが、また波止場で寅さんとリリーは再会する。「さっぱり売れないじゃないか」とリリーが声をかけてくる。そこで、リリーがどさ回りの歌手だというのを知る。「私たちって、あぶくみたいなもんだね」とリリーがいう。「あぶくか?」と寅さんがつぶやく。お互い渡世人として惹かれ合う。

 寅さんは酪農の仕事につくが、3日でダウン、寝込んでしまい、さくらが網走まで迎えにゆく。とらやへ帰った寅さんは、偶然家の前でリリーと再会する。リリーを「とらや」へ迎え入れて、みんなでもてなす。リリーは「1年のうち半分は遊び」あとの半年が仕事と愚痴をこぼす。

 リリーは、キャバレーで飲んで、煙草を吸って歌を唄って、ひとりで宿に帰る。そんな生活を物語る。リリーは、「惚れられたいんじゃないの、心から惚れたい」と心の内を明かす。「私の初恋? 寅さんじゃないかしら」と言ってみんなを驚かす。

 また、深夜リリーが酔っ払ってとらやにやってくる。リリーは、唄っている時、お客にからまれたという。それで厭になって、酒を飲んだのである。さすがの寅さんも、そんなリリーを持て余していると、「寅さんは、私と違うもんね。こんないい家があるんだもんね」と荒れる。「どうせ私がくるようなところじゃないんだよ」と毒づく。

 また、寅さんは旅に出る。「リリーは可哀想な女なんだ」と言い残して。そして、リリーは歌手をやめて、寿司屋へ嫁にゆく。さくらが、寿司屋を訪ねると、「寅さんに会いたい、寅さんの方が好きだったのよ」と亭主の前で、さくらに告げる。寅さんはまた、網走の牧場へ出かけてゆくという物語である。

 どさ回り歌手のリリーの孤独、その生き方がなんとも哀しい。列車の外を眺めて人知れず流すリリーの涙。その姿、生き方を浮き彫りにしている。勝気なような振る舞い、しかしその底を流れるリリーの淋しさ、それが観客にそこはかとなく伝わってくる物語である。

 「ほら、逢ってる時は何とも思わねえけど、別れた後で妙に思い出す人がいますね。……そういう女でしたよ。あれは」これはリリーに寄せる、寅さんの感慨に他ならないように思う。



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 1947年生まれの68歳で、
「新日本歌人協会」の会員です。
 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
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 名前は「千春」ですが、男性です。

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