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‘14年夢日記 「『山田善二郎の本』を読む」

2014(H26)年7月14日(月) 曇り時々雨

   タイトル 「『山田善二郎の本』を読む」

 山田善二郎の本は、『日本近現代史のなかの救援運動』という題名である。私はいま、「倉敷民商事件」に関わっているので、それでこの本を手にしたしだいである。「倉敷民商事件」は、禰屋(ねや)町子さんが法人税法違反ほう助の容疑で、逮捕・起訴され裁判であらそわれている。この事件はぬれぎぬであり、無実の罪である。つまり、冤罪(えんざい)なのだ。

 そして、小原淳事務局長と須増和悦事務局次長、禰屋町子さんの三人は、税理士法違反で逮捕・起訴されているが、これは倉敷民商への弾圧事件という性格をもっている。ささやかであるが、私はこの事件を支援している。この本は、明治から今日に至る民主勢力への弾圧事件に視座をおいて書かれている。もちろん、布川事件や袴田事件のような、人権侵害にかかる事件にも光をあてている。

 この本のまえがきで、著者はこう述べている。「日本の近・現代の歴史のなかで、国家権力が仕組んだ謀略など弾圧事件や冤罪事件に視点をあてて、大きく三つに区分してみた」と記している。

 第一、明治政府が成立してから侵略戦争が敗北するまでの弾圧や人権侵害。第二、アメリカ軍の占領下でのすさまじい弾圧や人権侵害事件と犠牲者救援運動。第三、サンフランシスコ講和条約が発効して日本が形式的に独立国家となった。その前後に全国で引き起こされた弾圧事件から、いま各地で発生している弾圧や冤罪など人権侵害と犠牲者の救援運動。――このように明治から今日までを俯瞰して書かれている。

 この本を読んで、私はしばらく呆然とする思いだった。明治から今日まで、民主勢力への弾圧がどれだけひどいものであったか、ということを再認識させられたからである。私自身も松川事件、下山事件、三鷹事件、白鳥事件、青梅事件、大須事件、最近では布川事件、堀越事件、葛飾マンションビラ配布弾圧事件、国公法による二つの弾圧事件などを断片的に知っていたが、それを深く知り得ることができた。

 これらの事件を、日本の近・現代史のなかに置いて見ると、日本の歴史が鮮明に浮かび上がってくる。「今日までのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である」という言葉があるが、まさにその言葉通りの民主勢力への弾圧とそれとのたたかいの歴史を、この本は跡付けている。民主勢力が前に進もうとすると、必ず権力者の側はそれを抑え込もうと躍起になる。

 が、民主勢力の側と権力者の側の根本的な矛盾がなくなるわけではなく、より一層その矛盾は広く深くなってゆく。その矛盾がなくならないかぎり、民衆の抵抗は決してやむことはない。それゆえに、「今日までのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である」といわれる所以である。権力者の側からいえば、国に異を唱える勢力は、壊滅させたいというのが本音なのだ。

 それは戦前の治安維持法にもっともよく言い表されている。「第一条 ①国体ヲ変革シ又ハ私有財産制度ヲ否認スルコトヲ目的トシテ結社ヲ組織シ又ハ情ヲ知リテ之ニ加入シタル者ハ、一〇年以下ノ懲役又ハ禁錮ニ処ス」、治安維持法は日本の敗戦によって、廃止されることになるが、この思想は今日まで脈々と時代の底を流れている。

 したがって、最近の弾圧事件である、葛飾マンションビラ配布弾圧事件、国公法による二つの弾圧事件、倉敷民商弾圧事件などが、いまだに引き起こされるのである。だが、これらの弾圧によって、平和と民主主義、暮らしを守るたたかいが終わることはない。「山宣ひとり孤塁を守る、だが淋しくない、背後には大衆が支持しているから……」と、語り継がれているように、民主勢力のたたかいの息吹は不滅だ。それは、権力者と大衆(国民)の間に、深く鋭い矛盾があるからである。



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 1947年生まれの68歳で、
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 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
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