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‘14年夢日記 「ホタル」

2014(H26)年6月23日(月) 晴れ時々曇り

   タイトル 「ホタル」

 わが家の裏の小川で、ホタルが見られなくなって久しい。その小川は、わが家からほんの15メートルほどのところにある。何年くらい前になるだろうか。長男が小学生の頃だったから、かれこれ30年になる。

 その頃は、ホタルが乱舞して川は光に彩られていた。手でホタルを掬(すく)いとることができるくらいだった。子どもたちは嬉々として、ホタルを追い川の畔を駆け回っていた。

 掬いとったホタルは、そっと虫かごに入れ、家に持ち帰って、光を放つのを楽しんでいた。それほどホタルは、人間にとって身近な存在だった。村のあちこちの小川でホタルを見ることができた。

 が、裏の小川もいつのまにか、コンクリートが張られ、ホタルの産卵や幼虫の棲むところがなくなった。村々の小川が同じようになって、ホタルは棲むところを失った。

 私はホタルが見たくて、役場へ電話してみた。すると、車で15分くらいのところに、ホタルが生息しているというのを教えてもらった。となり町の小川である。

 昼、私はその小川を下見に行った。暗くなってからでは、その場所を探すのが難しいと思ったからである。その近くへ行って、3軒、4軒と訪ね、やっとその川を探し出すことができた。

 「まだ、ホタルは飛んでいるじゃろうか。5月下旬から6月初めがいいんじゃがのう」、と訪ねた家の奥さんが、顔を曇らせて言った。私が訪ねたのは6月17日だった。

 奥さんから、夜8時30分くらいがいいと聞いていたので、私は家を8時に出発した。小川の近くに車を停めて、半信半疑で川の上流に向かって歩いて行った。

 すると、数匹のホタルが光を放って、小川の上を飛び交っていた。私の胸に迫ってくるものがあった。それは感動と呼んでもいいような心持ちであった。懐かしいものに出遭ったような、いとしい想いが湧いてきた。

 さらに上流へ足を踏み入れると、藪(やぶ)の茂みや、小川の上で少なくないホタルが光っている。私は立ち止まって、そのようすをじっと眺めていた。心が澄んでゆくような、そんな感じが胸にきた。

 ホタルが光を放つのは、求愛行動である。オスは小川の上を飛び交っている。メスのホタルは、弱い光を発して、草や木の葉の上でじっと止まり、オスが来るのを待っている。

 オスはメスの光を見つけると、強い光を出してメスにシグナルを送る。メスもそれに応えるように、強い光をオスに送る。そうして、オスはメスのところに飛んでゆく。

 このように、ホタルが光を放つのは、子孫を残すための懸命な求愛に他ならない。だから、ホタルの光は美しいし、妖艶(ようえん)なのだろう。人間の心をも魅了する。

 この小川はコンクリートを張らずに、いつまでも、今のままで在り続けて欲しいと願うばかりである。



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 1947年生まれの68歳で、
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 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
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