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‘14年夢日記 「『清川妙の本』を読む」

2014(H26)年6月6日(金) 雨

   タイトル 「『清川 妙の本』を読む」

 「学んで楽しんで 86歳、こころ若く生きる」という、ちょっと長いタイトルの本を著したのは、清川妙(たえ)である。1921年生まれだから、今年93歳になる。

 先日は「96歳いまがいちばん幸せ」という、吉沢久子の本を読んだ。なぜ、こういう年齢の人の著書に惹かれるかというと、私の年齢と関係がある。

 私は今年67歳になる。70歳に手が届く年齢である。その私に、今をどう生きたらいいか、という問題意識があって、93歳や96歳の人の生き方に興味がある。

 彼女たちの本を手にとってみれば、今の自分というものが、否応なく照らし出される。彼女たちの生き方に、感動をしたり嫉妬(しっと)したりしながら、本のページを開いている。

 彼女たちの生き方を眺めているつもりが、じつは自分の生き方を鋭く問い、見つめている。もちろん彼女たちの生き方にも興味があるが、ほんとうは自分の「生き方探し」なのである。

 清川妙の本を読んでいると、今までの自分の生き方が照射されるから、愉しいばかりでなく怖いという想いにかられることがある。ああ、自分の人生はいったいなんだったのだろうか、と溜息がもれる。

 今まで自分はいったい何をしてきたのか、という悔恨(かいこん)の念におそわれる。今までの人生の道々での生き方が思い出されて、身体が縮む想いがする。

 そこで、清川妙は救いの手を差し伸べてくれる。「大間に合い」という文章のなかで、「何歳でも思い立ったが吉日」として、「大事なのは『いまこのとき』を充実させること」だと綴っている。

 58歳でバイオリンを習い始め、82歳でルーマニアの名曲「バラーダ」を弾き、聴衆を酔わせた女性の話が出てくる。そして、「60歳くらいで志をたてても大間に合いなのだ」と記している。

 清川妙自身、英語の勉強を思い立ったのが53歳。20年間熱心に習いつづけたそうである。そして、イギリスひとり旅を敢行したのが64歳のときだ。以来、ほとんど毎年、彼の地を訪ねはや15回になる。

 これらは、私に対する限りない励ましである。自分の人生を後悔しているヒマなんかないよ。67歳といえば、まだまだこれからじゃないか、と温かく呼びかけている。

 この本のすぐれたところは、やさしい言葉で語りながら、人生の重さ、深さを感じとらせてくれるところである。彼女のやさしさ、豊かさが読者の心を倖せの想いにいざなう。

 人生の深さ、という点でいえば、彼女の古典への興味、教養、知的好奇心などによって、深い人間の営みを心得ていることである。それらの言葉が、この本の随所にちりばめられている。

 古事記、万葉集、枕草子などなどの日本の古典の魅力を語るとともに、古典がいまも生きていることをやさしく語りかけている。その歴史の深さが、読むものの心を深くする。

 なんて豊かな人生を歩んできたのだろうか。いやその人生は過去形ではなく、93歳の今もさわやかに豊かに生きている。まさに、「学んで楽しんで、こころ若く生きて」ゆく清川妙がそこにいる。



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