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‘14年夢日記 「ホトトギス」

2014(H26)年5月30日(金) 晴れ

     タイトル 「ホトトギス」

 「夏は来ぬ」

 卯の花の 匂う垣根に
 時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

 これは佐佐木信綱作詞の「夏は来ぬ」の一節である。この中で、「卯の花」と「時鳥(ホトトギス)」の啼き声のふたつを、夏の到来を象徴するものとして、うたい込んでいる。

 目に青葉 山ほととぎす 初鰹   山口素堂

 木がくれで 茶摘ときけや ほとゝぎす  芭蕉

 薄墨を 流した空や 時鳥(ほととぎす) 一茶

 このように、俳句にも詠われているホトトギスである。私たちにも馴染みの鳥で、ウグイスが「春告鳥」なら、もっぱらホトトギスは「夏告鳥」ということができる。

 その初音(はつね)を私は5月26日に聞いた。1階の和室で本を読んでいたら、しきりに啼き声がする。耳を澄ませば、「トッキョキョカキョク」、「トッキョキョカキョク」と啼いている。

 わが家の裏山から聞こえてくる。私は初春のウグイスと初夏のホトトギスの啼き声を、心待ちにしているので、それを聴いたときは喜びでもあり、感動でもあった。

 ホトトギスは夏の季節を告げる、代表的な渡り鳥である。東南アジアから渡来するといわれている。万葉集には、ホトトギスの啼き声は、「田植えをしろ」と促すために啼く、とあるそうだ。

 そういえば、わが村でも「田を起こし、代を掻いて」田植えの準備をする農民の姿を見かけるようになった。田圃の脇からは野焼きの白い煙が立ち昇っている。

 ホトトギスは托卵(たくらん)といって、主にウグイスの巣に卵を産み込み、ヒナを育ててもらう。したがって、ウグイスが生息している場所に渡来することが多いそうだ。

 わが家の裏山にもウグイスが生息しているので、ホトトギスがやってきたのだろう。「ホーホケキョ」と「トッキョキョカキョク」と、裏山で盛んに啼き交わしている。

 ホトトギスの特徴は、渡来初期には夜昼かまわず啼くことである。山や民家が闇に溶けて暗くなっても、啼くことをやめない、不思議な鳥である。裏山の藪ののなかで、しきりに啼いている。

 ホトトギスの啼き声を、私は心待ちにしていた。私は夏という季節が好きだから、「夏告鳥」の到来は心を騒がせる。まさに「夏は来ぬ」であり、私の生き方・暮らし方も変わってゆくことだろう。

 ひとつ憂慮していることは、裏山を新しい道が通る計画があることである。山が崩されて、ウグイスやホトトギスの生息の場所がなくなりはしないかと心配している。

 やはり、ウグイスの「春告鳥」やホトトギスの「夏告鳥」が、わが家の裏山に棲み、季節を告げにやってくるというのは、生きている人間への限りないメッセージである。懸命に生き啼く鳥たちとともに、しっかりと生きてゆきたい、と思っている。



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 1947年生まれの68歳で、
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