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‘14年夢日記 「1000万本のポピー」

2014(H26)年5月23日(金) 晴れ

     タイトル 「1000万本のポピー」

 むかし、アグネスチャンが「ひなげしの花」という歌を唄っていた。その歌詞はこうだ。山上路夫の作である。

 丘の上ひなげしの花で
 占うあの人の心
 今日もひとり
 来る来ない帰らない帰る
 あの人はいないのよ遠い
 街に行ったの

 高い澄んだ声で、いくらかたどたどしい日本語で唄っていた。この歌詞は、「丘の上で、今日もひとり」だったから、別れの歌が生まれたのだろう。

 ポピーは、「ひなげし」でヨーロッパ原産のケシ科の一年草である。虞美人草(ぐびじんそう)、雛罌粟(こくりこ)とも呼ばれる。

 ああ皐月(さつき) 仏蘭西の野は 火の色す
                     君も雛罌粟 われも雛罌粟
                                  与謝野晶子

 陽に倦(う)みて 雛罌粟(ひなげし)いよよ 
                        くれなゐに
                            木下夕爾

 このように詩(うた)にも詠われている。ちなみに木下夕爾は広島県福山市の詩人で、私は数年間彼の息子と一緒に仕事をしたことがあるが、父のことを話題にすると、極端に忌避したことを憶えている。

 ポピーの花言葉は、恋の予感、いたわり、思いやりなどがあるが、その言葉通り、可憐で繊細な花である。フランスの国旗の赤を表す花だといわれている。

 「そのポピーが1000万本咲いている」、というのを聞いて、私は車で出かけた。笠岡市の干拓地である。4月には、菜の花が1000万本咲いていたとなりの畑である。

 駐車場に車を停めると、その前方に真紅に染まった畑が一面に広がっている。圧巻である。車を降りてポピー畑の中に入ってゆくと、自身が真紅に染まりそうである。

 私は展望台に登ったり、散策路を歩いたりしてポピーを観賞した。1000万本のポピー。圧倒的な美しさである。しかし、よく観ると、ポピーは一色ではない。赤、白、ピンクと三色の花に彩られている。

 空は雲ひとつない快晴である。五月の青い空が360度広がっている。その空に飛行機雲が青い画布を切り裂いたような、白い線を描いていた。五月の風が光っている。

 ポピー畑の中を、手を繋いでゆくカップルがいたり、若い女性が二、三人連れでしきりにカメラのシャッターを切ったりしている。子どもたちは花とたわむれ、かくれんぼなどをしていた。

 1000万本の畑は、四ヘクタールだそうである。去年の十月に種をまき、五月に見ごろになったというわけだ。この干拓地は、1000万本の菜の花とポピー畑として、多くの人に知られることになった。

 私は、ポピー畑をあとにして、瀬戸内の海と島を眺めながら、帰路についた。海は五月の陽光に輝いていた。が、風に揺れるポピーの花びらが、瞼の裏に鮮やかに甦ってくる。忘れ得ぬ花である。



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 1947年生まれの68歳で、
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 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
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 名前は「千春」ですが、男性です。

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