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‘14年夢日記 「山笑う」

2014(H26)年4月26日(土) 晴れ

     タイトル 「山笑う」

 わが町の山が萌え、とても美しい。そこで、山に関するフレーズや俳句がいくつか頭に浮かんだ。

 「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」 山口素堂

 「分け入っても 分け入っても 青い山」 種田山頭火

 「木曽路はすべて山の中である」 島崎藤村

 わが町の山は、藤村や山頭火のような深い山があるわけではないが、しかし、山を眺めていると、このような言葉が浮かんでくる。初鰹の便りは聞くけれども、ホトトギスの鳴き声はまだ聞かない。もう少し早いようである。

 書斎のカーテンを開くと、緑の裏山が迫ってくる。が、ひと口に緑の山といっても、緑一色に彩られているわけではない。子どもの頃、写生だといって山を描くと、クレヨンは一色で足りた。

 確かに、遠くの山を描くのであれば、数本のクレヨンでいいだろうが、近くの山を描こうとすれば、子ども用のクレヨンセットでは、とうてい描ききれない。それだけ山の色は多彩である。

 緑の山のように見えるけれども、濃い緑、緑、シーグリーン、明るい緑、薄い緑などに染まっている。また、紅葉したような木々もある。茶色、薄いオレンジ、ベージュ、薄い紫、ラベンダーといったように多彩な色に彩られている。

 このような山の在りようも、子どもの目には緑一色にしか見えなかったのである。見ているけれども見えていない、つまり子どもの目は盲目だった。それだけの人生経験が足りなかったということだろう。目だけではない。耳だって、聴いているのに聴こえていないということもある。

 要は、自然や社会、人間の観察力がまだ育っていないということだ。彼らが自然や人間をよく観察できるようになるには、今しばらくの歳月が求められていると思う。が、今日の教育は、「競争主義」にとらわれて、ますますこの世界を観察する条件が悪化してきている。

 わが町は、瀬戸内海に面した入江の町であるが、背後には山々が連なっている。背後の山すそが海にそのまま落ち込んだような町である。家々はその山すそに建っているので、坂道の多い町である。

 海辺を歩いてゆくと、新緑に彩られた山々に魅せられる。私は、秋の紅葉も決して嫌いというわけではないが、4月から5月の山々のほうが好きである。このころの山々は、生きて躍動しているという趣がある。山が勢いよく盛り上がっている感じなのだ。

 この生命力を私たちに伝えてくれる。そして、青い空が輝いて、薄い雲がぽっかり浮かんでおり、その風情はなんともいえない。いまは「山笑う」季節である。



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