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‘14年夢日記 「『奈良少年刑務所詩集』を読む」

2014(H26)年4月15日(火) 晴れ

    タイトル 「『奈良少年刑務所詩集』を読む」

 寮美千子編の「空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集」を読んだ。これは、寮美千子のエッセーに感銘を受け、それに惹かれて図書館で探したものである。ここで、これらの少年たちの詩を紹介したいと思う。

   「くも」

 空が青いから白をえらんだのです

 この、「くも」と題する詩は、たった一行のみである。編者のコメントによると、次のように記されている。

 Aくんは、普段はあまりものを言わない子でした。そんなAくんが、この詩を朗読したとたん、堰を切ったように語りだしたのです。

 「今年でおかあさんの七回忌です。おかあさんは病院で『つらいことがあったら、空を見て。そこにわたしがいるから』とぼくにいってくれました。それが最後の言葉でした。おとうさんは、体の弱いおかあさんをいつも殴っていた。ぼく、小さかったから、何もできなくて……」

 たった一行に込められた思いの深さ。そこからつながる心の輪。目を見開かれる思いがしました。

   「夏の防波堤」

 夕方 紺色に光る海の中で
 大きい魚が小魚を追いかけているところを
 見ました。
 鰯(いわし)の群れが海の表面をパチパチと
 音を立てて逃げていきました

   「ゆめ」

 ぼくのゆめは…………

 寮美千子のコメントは、次のように綴られている。
 「詩」の概念に、揺さぶりをかけられたような気がしました。夢が多すぎて言い切れないのか、夢のないことに気づいたのか。表現していないことで、こちらに強く問いかけています。

   「こんなボク」

 こんな未来を ボクは望んだだろうか
 こんな未来を ボクは想像もできなかった

 こんなボクの どこを愛せるの?
 なぜ そんなにやさしい眼で見れるの?
 「だいじょうぶ まだやり直せるよ」って言えるの?
 こんなボクなのに……

 こんなボクなのに ありがとう かあさん

 まだまだ紹介したい詩はいっぱいあるけれど、もう紙幅が尽きたので、これくらいにしておきたいと思う。ここで、私が批評するには及ばないだろう。彼らの詩そのものが、彼らの心の内をよく語っている。

 その心は、けなげでやさしく美しく、読む者の胸を打つ。なぜ彼らが、薬物や強盗や殺人や性犯罪をおかしたのか不思議に思える。家庭環境、学校、社会などの生き難さと無縁ではないように思える。それで、彼らに免罪符を与えようと思わないが、その背景もしっかり見つめることが求められているように思う。



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 1947年生まれの68歳で、
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 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
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 名前は「千春」ですが、男性です。

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