スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

‘14年夢日記 「『わたしの宝物』を読む」

2014(H26)年4月11日(金) 晴れ時々曇り

     タイトル 「『わたしの宝物』を読む」

 「しんぶん赤旗」の「くらし・家庭」欄に、すぐれたエッセーが載っていた。私はとても感銘を受けた。そこで、そのエッセーを紹介して、私もそれの意味するところを考えてみたいと思う。

 エッセーの作者は、作家の「寮 美千子」さんである。この作家の書きものを読むのは初めてだし、名前を聞くのも初めてで、「初めてづくし」だけれど、これから、彼女の著書に触れたいと考えている。ではここで、そのエッセーを紹介することにしたい。

 古都に憧れて首都圏から奈良に移住して8年。奈良少年刑務所の「社会性涵養(かんよう)プログラム」の講師を頼まれました。月に一度、受刑者と絵本を読み、詩を書いてもらっています。

 最初はみんな、心を閉ざしています。それだけひどい目に遭ってきた子なんです。けれど、ここは安心な場所だとわかり心が開けてくると、みんな思わぬやさしさを発揮してくれます。

 「ぼくの好きな色は青色です/つぎに好きな色は赤色です」という詩を書いてきた子がいました。土の塊のように、表情のない子でした。この、詩ともいえない作品にどんな言葉をかけてあげたらいいのか、途方に暮れていると、受講生が、

 「ぼくは☆くんの好きな色を一つだけじゃなく二つも教えてもらって、うれしかったです」「青と赤がほんまに好きなんやなあと思いました」と感想を述べてくれました。すると、土の塊くんが笑ったんです。その日から、彼は人と対話ができるようになりました。

 自分を表現すること、それを受けとめてもらえることで人は癒され、心を開き成長できるのだと、彼らを見ていて、つくづく感じます。人は人の輪の中で育つ。すでに130名を見てきましたが一人として変わらなかった子はいません。

 心を開くと、みんなやさしくなるんです。人を殺すような人のなかにも、こんなやさしさが眠っていたんだと知り、胸が熱くなりました。人間って、本当は悪い生き物じゃない、やさしい生き物なんだ、と実感できました。

 心が開かれると彼らは、自然と自分の罪と向きあうようになり、被害者を思いやり、深く悔いる気持ちも湧いてきます。

 彼らは犯罪者です。しかし「人間という生き物への深い信頼」をわたしに与えてくれた彼らに深く感謝しています、彼らとの時間は、わたしの宝物です。

 以上が、寮 美千子さんのエッセーですが、なんの注釈もいらない、過不足のない優れた文章である。私の娘は、別に犯罪を起こしたわけでもないのに、まるで病的な無口の子どもである。だから、なおさらこのエッセーは私のこころにひびいてくる。

 「ぼくの好きな色は青色です/つぎに好きな色は赤色です」と書いた少年、精一杯な自分の心の表現に私の瞳は滲んでくる。その心の表現を引き出した、寮美千子さんの人間としての貴さを、感じないわけにはいかない。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

FC2USER634322BTA

Author:FC2USER634322BTA
FC2ブログへようこそ!

 1947年生まれの68歳で、
「新日本歌人協会」の会員です。
 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
 住所は岡山県浅口市寄島町です。
 青い海と緑の山、青い空をもつ素敵な村です。
 名前は「千春」ですが、男性です。

♪♪♪リンクは、ご自由に!

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。