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‘14年夢日記 「『いつか陽のあたる場所で』を観る」

2014(H26)年4月8日(火) 晴れ

  タイトル 「『いつか陽のあたる場所で』を観る」

 先日、NHKのテレビドラマを観賞した。「いつか陽のあたる場所で スペシャル」である。これは1年前に連続ドラマとして放映されたもので、今回はそのスペシャル版である。

 この物語は女性ふたりが主人公というような設定になっている。この女性ふたりは、それぞれ前科があって、今は一緒に暮らしている。ひとりは、芭子(はこ)、もうひとりは、綾香である。

 芭子は、出会い系サイトで知り合った男性を眠らせて金を奪い、7年の懲役を経て出所してきた女性だ。綾香は夫が息子に暴力をふるうため、その夫を殺害して、同じく懲役刑を受けて出所してきた女性である。

 こんな前科を持つ女性が、これからどう生きてゆくのか、彼女たちに希望はあるのか。消すことのできない罪を負って、彼女たちは「陽のあたる場所」で生きてゆくことができるのか。一生、日かげで生きてゆかなければならないのではないだろうか。

 これが、この作品のモチーフでもあり、テーマでもある。そのふたりの再生のプロセスを、丁寧に描いている作品である。このふたりに絡む登場人物として、芭子には恋人の圭太、綾香には息子の朋樹が登場する。この恋人と息子の登場によって、物語はテーマに接近してゆくことができる。

 恋人の圭太は、芭子と結婚したいと思っている。そして、みかん農家の実家へ芭子を連れてゆく。両親に会わせるためである。圭太は、芭子に自分の過去は語らないようにというのだが、しかし芭子は両親に自分に前科があることを話すのだった。

 すると両親は怒って、「すぐ帰ってくれ」という。芭子はそういう仕打ちを受ける。が、これは圭太の両親が特別なのではなく、社会・世間というもののごく普通の風であることを、芭子は再認識させられる。

 一方、綾香は息子の朋樹から「パンづくりの上手なおばさん」と呼ばれている。朋樹は施設に入っており、一度綾香が施設を訪問して、パンをつくって食べさせたのである。そして、朋樹はあるとき、施設を抜け出して、綾香に会いにきた。

 綾香は、朋樹にパンをつくって食べさせたり、凧揚げをして遊んだりしているうちに、朋樹が「お母さんと思ってもいいか」という問いを発する。綾香は母とは言わずに、「家族と思ってもらっていいよ」と、その問いをはぐらかす。

 そして、いくつかいきさつがあって、圭太の父親から、芭子のもとにみかんが届けられる。そのみかんは、商品にならない傷ついたみかんたちであるけれど、中味はとってもおいしいよ、という手紙が入っていた。
両親の和解の言葉である。

 綾香は、いつまでも母親であることを隠しておくわけにはいかないように思う。いずれ、朋樹にほんとうのことを告げて、ほんとうの母親・家族になるように一歩踏み出してゆくことが求められている、と心の中で思うのである。

 この物語は、芭子が恋人の圭太との結婚へ、綾香が息子朋樹の母へと、ふたりはそれぞれ「家族」になるために、「いつか陽のあたる場所」に向かって、半歩、一歩と踏み出してゆく希望を描いた作品である。これは、傷を負った人間の再生物語として、上質なドラマとなっている。



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