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‘14年夢日記 「忘れ得ぬ人(4)」

2014(H26)年3月13日(木) 雨のち曇り

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     タイトル 「忘れ得ぬ人(4)」

 短編小説集「埴生の宿」のあとがきで、実盛和子は次のように書いている。「そんな環境のなかで誰に邪魔されることもなく小説を書き、短歌を詠んだ。家事育児は手抜きをしても平気だが、一日たりとも文字を読み書く生活から離れること出来ない」

 そんな彼女が、私たちの前から姿を消したのはいつ頃のことだったろうか。もうかれこれ4、5年になるだろうか。いまでも元気にしているだろうか。それが想いやられて、白髪の彼女の笑顔が甦ってくる。彼女は短歌を詠み、小説を書いてきたが、ここでは短歌を紹介してみたいと思う。

 六月の風吹き通る街道に
             朝立ち宣伝はじまらんとす

 下腹に力を入れてマイク持つ
             日本共産党を押し出すために

 宣伝カーの窓を圧しくる青嵐の
             くるめく如き若葉のうねり

 スポットは短く的確なるがよし
             アナウンスの声山路を透る

 幾曲がり辿り着きたる山頂に
             家あればビラを配り始めぬ

 いつの間に廃墟となりし山の家
             牛舎も農具もそのままに在る

 人よりも牛が多いと五年前に
             いいし老爺も居らずなりたり

 地に深く根を張り幹のふてぶてし
             花序つぎつぎに咲く立葵

 ひとときの驟雨はさりて吹く風に
             立葵の花雫をはらう

 心緊めて踏み出す一歩立葵の
             花群に眩しき陽の照り返す

 この短歌は、「立葵」という、日本共産党創立七十周年記念文芸作品入選作の中から、私が抜粋したものである。この作品には、彼女の「風吹き通る街道に」、「窓を圧しくる青嵐の」風に真向かって、党活動を展開する姿が生き生きと映しとられている。

 また、「廃墟となりし山の家」、「老爺も居らずなりたり」と、農村がさびれてゆく光景を見逃さない観察眼が生きている。そして、地に深く根を張った立葵が、風や強い陽射しの中に毅然と立ち、つぎつぎに花を咲かせてゆく姿をしなやかに詠んでいる歌人、実盛和子の強靭な精神が躍動している。

 実盛和子は、歌人としてだけではなく、作家としても、いい仕事を残している。1992年には「民主文学」支部誌・同人誌推薦作に、「英ちゃん」という作品が入選している。そして、何作か「民主文学」に掲載されており、私たち後輩を励まし導いてくれた人である。

 彼女は、「カミソリで切れば、血が噴き出すような作品を書かなければならない」と常々言っていたし、それが持論だった。それは、文学作品というものは、血と肉をもった、リアリティーに満ちたものを書くということである。

 「よく観、よく感じ、よく表現する」という言葉を私に贈ってくれたのは、実盛和子であり、私にとって「忘れ得ぬ人」である。



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 1947年生まれの68歳で、
「新日本歌人協会」の会員です。
 短歌創作を通じて、平和と民主主義をめざしています。
 住所は岡山県浅口市寄島町です。
 青い海と緑の山、青い空をもつ素敵な村です。
 名前は「千春」ですが、男性です。

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