スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

‘14年夢日記 「『民主文学』に期待する」

2014(H26)年1月14日(火) 曇り時々晴れ

『しんぶん赤旗』TOPニュース
 大企業内部留保 1年で 5兆円増 労働総研調べ
 賃金 ピーク時比 60万円減 広がる賃上げ世論

     タイトル 「『民主文学』に期待する」

 「民主文学」2月号の文芸時評で、風見梢太郎は次のように記している。「前回、文芸時評を担当したとき、一般の文芸誌の中にここで取り上げるべきものを見つけるのに苦労したことを覚えている。四年ぶりに時評を担当し、いっそうその思いを強くした。よい作品が極端に少なくなってきているのだ」

 「各文芸雑誌がそれぞれ一月号らしい編集を行っているが、『民主文学』の短編特集はやはり群をぬいている」と、風見梢太郎は「民主文学」の作品に高い評価を与えている。一月号については、一部をのぞいて私も異論はない。とくに、丹羽郁生「里かぐらと風」、横田昌則「手遊び」、須藤みゆき「ミドリの願い」、橘あおい「黒いぶち猫の絵」は、愉しく読ませて貰った。

 が、「民主文学」2月号の作品が、それでは他の文芸誌と較べて群をぬいているといえるのだろうか。一般の文芸誌は、もちろん現代社会の表層にあらわれたものだけにとらわれて、その本質、その深部にまで眼と心が行き届かないで混迷している。そこには、人間を根源まで遡って見る眼と、そして思想が欠落しているからである。

 しかし、私は「民主文学」2月号の作品が、「群をぬいて」いいとはどうしても思えなかった。ひと口でいえば、面白くなかったし、愉しむことができなかった。ここで、誤解があってはならないので、「面白い」ということについて、少しく触れておきたい。

 面白いとは、一説に目の前が明るくなる感じを表すのが原義で、もと、美しい景色を形容する語とあり、目の前が広々とひらける感じ、をいうのであって、決して、愉快である、楽しい、滑稽だ、おかしいという意味で私は遣っていない。さらにいえば、心をひかれるさま。興趣がある、また趣向がこらされている、という意味で私は「面白い」という字を当てている。

 笹本敦史「走り出す」は、民主文学会岡山支部で合評する予定なので、ここではあまり触れたくないが、4編のうちではもっとも良かったと思う。ただ、表面をなぞっただけのような作品で、やはり奥行きというか、深さというか、人間の哀しみや切なさにもっと迫ってゆくことが求められていると思う。

 工藤勢津子「山の端に陽は落ちて」は、老老介護を深刻でなく、爽やかに描いていて温かいものが流れている。が、それだけなのである。文学的に何を提起しようというのか、そこが不明瞭である。

 山形暁子「黄昏どきの街で」は、町内会でのあれこれを描写しているが、核心はやはり「おばあちゃんの虐待」であると思うけれど、それの追求が中途半端に終わっている。もっと、その問題に深く迫ることはできなかったのだろうか。

 吉開那津子「波濤の彼方」は、もっともすぐれている文章は、結末の二分の一ページである。ここを書くために、長い文章が綴られてきたように思う。その長い文章は、紀行文のようで退屈で仕方なかった。文学的と思われるのは、結末のみで決して興趣のある作品とはいえないと思った。

 が、「民主文学」の作品には期待しているし、これからも面白い、愉しい作品に出合えることを切望してやまない。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

リンク
プロフィール

FC2USER634322BTA

Author:FC2USER634322BTA
FC2ブログへようこそ!

 「人生七十古来稀なり」の古希です。
 日々の暮らし・想いを自由に 綴って
 ゆきたいと思います。
 住所は岡山県浅口市寄島町です。
 青い海と緑の山、青い空をもつ素敵な村です。
 名前は「千春」ですが、男性です。

♪♪♪リンクは、ご自由に!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。