エッセー【海峡を渡る蝶】

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2018年2月10日(土)雨時々曇り

 ご訪問いただき誠に有り難うございます。

  海峡を
   黄色き蝶が
   渡りゆく
   風に真向かい
   羽震わせて


 この短歌は「新日本歌人」という歌誌に掲載されたわたしの歌です。

 わたしの町は村と言ってもいいような、小さな集落ですが、背後には竜王山をはじめとした小高い山々が連なっています。その山の南には瀬戸内海がゆったりと広がっています。

 地場産業と言えば漁業ですが、みっつの港に漁船が係留されたり、出たり入ったりして、せわしなくしています。また、以前はバンコック帽子などが盛んに作られていました。今もなごりの帽子が産業のひとつになっています。

 漁師がいれば当然それを販売する魚売りもいます。わたしの町を出て、近くの町へと魚を売って歩くのです。また、わたしの町はカキの養殖で知られており、テレビなどの取材も少なからずあります。

 そうした町の突端に、今は埋め立てられている三郎島というところがあります。その三郎島の先に、三ツ山というみっつの島が浮かんでいます。以前はみっつの山にそれぞれ松の木が生えていたのですが、今はなくなっています。

 とても景観のいいところですが、三郎島と三ツ山の間にちょっとした海峡があります。その三ツ山を撮りにカメラマンがよくやってきます。三ツ山と日の出を撮りにくるのです。

 わたしも折に触れて、その場所にゆくのですがある時、黄色き蝶が海峡を渡っているのに出会いました。三郎島から飛び立った蝶が、三ツ山をめざしてゆきます。

 風の舞う中を、風に真向い懸命に黄色い翅(はね)を震わしているのです。海峡を渡る黄色き蝶のけなげさは感動的です。小さな小さな蝶ですが、わたしには大きくクローズアップされて迫ってきます。その小さな蝶の生命(いのち)は輝いており、わたしの胸を打ちます。



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 「人生七十古来稀なり」の古希です。
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 住所は岡山県浅口市寄島町です。
 青い海と緑の山、青い空をもつ素敵な村です。
 名前は「千春」ですが、男性です。

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