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エッセー【じっと見上ぐる】

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2018年2月9日(金)晴れ

 ご訪問いただき誠に有り難うございます。

  図書館に
   陳列さるる
   吾が歌集
   棚の前にて
   じっと見上ぐる


 この短歌は「新日本歌人」という歌誌に掲載されたわたしの歌です。

 わたしは高校時代に文芸部に入り、それから詩、随想を書くようになりました。これがわたしの大きな人生の転換期だったように思います。

 それまでのわたしの人生は惨めだったように思います。小、中学時代は貧窮の底にあって、殆んど米の飯を食べることがなかったのです。麦ごはんだったり、メリケン粉を溶かして、フライパンで焼いたりしたものを食べて、貧しさというものを痛感してきました。

 思春期になると、幼い頃に右手にやけどを負った傷跡を、コンプレックスに思うようになります。級友たちにはその手を隠して卑屈な生き方をしてきました。絶えずポケットに手を入れて、人に見られないようにしてきたのです。

 ソロバンの時間や建築の製図の時間などは、右手を人前にさらすようになるのでとても厭でした。だから、その授業はよくサボったものです。教室の机には座っていましたが、まともに授業に取り組まなかったのです。

 そんなわたしに転換期をもたらしたのが、高校時代の文芸部だったのです。文芸部の活動のなかで、コンプレックスから逃れようとの葛藤が始まったのです。そして、詩や随想を書くようになりました。

 社会に出ると小説を書くようになります。そして短歌です。小説は数年前に「磯の光景」という、鬼藤千春短編小説集を出版し、短歌とエッセーは昨年、「海を抱く村」という本を出すことができました。

 図書館にゆくと、わたしの2冊の本が陳列されています。その前に立ってわたしは本棚を見上げるのです。「これがわたしの生きてきた証だなあ!」 という感慨をもって立ち尽くし、その2冊の本を眺めている自分がいます。



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 「人生七十古来稀なり」の古希です。
 日々の暮らし・想いを自由に 綴って
 ゆきたいと思います。
 住所は岡山県浅口市寄島町です。
 青い海と緑の山、青い空をもつ素敵な村です。
 名前は「千春」ですが、男性です。

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