エッセー【山門に立つ】

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2018年2月7日(水)晴れのち曇り

 ご訪問いただき誠に有り難うございます。

  きざはしを
   上り上りて
   疲れたる
   心をいだき
   山門に立つ


 この短歌は「新日本歌人」という歌誌に掲載されたわたしの歌です。

 「きざはし」というのは階段のことですが、我が家の近くに峠の寺があります。その寺の鐘はあかつきと夕刻に、厳(おごそ)かに打ち鳴らされます。

 日常生活の折々に、わたしはその鐘の音(ね)を聴きながら暮らしています。気ぜわしい日々を送っているわたしにとっては、とても心が癒されます。

 もう仕事から離れ、自由な時間があり、気ままに暮らしているようでも、悩みがないというわけではありません。人間が生きるということは、大変なことのようです。

 悩みや喜びは絶えず起こり、心はいつも振り子のように揺れています。例えば、辺野古の基地をめぐってたたかわれた名護市長選挙。わたしの応援していた候補者が敗れてしまい、わたしの心を暗くしてしまいます。

 また将棋の藤井聡太棋士が、4段から5段に昇段すれば、喜びもひとしおです。2月17日に羽生善治竜王と対局が決まり、いまからウキウキしてしています。その日は生中継があるので、朝から深夜まで視聴する予定です。

 このように、悩みや喜びはわたしの暮らしの中で絶えず生起しています。そして心が疲れると、峠の寺へと足を運ぶことがあります。心の安らぎを求めて訪ねてゆくのです。

 「きざはし」を登ってゆけば大きな山門があります。「きざはし」を上り上りて山門に立つのです。山門に立って振り向けば、瀬戸の海が青く青く輝いています。もうそれだけで、心の疲れが溶けてゆくような気になります。

 そして足を踏み出して、境内を巡るのです。大イチョウを見上げたり、赤く染まったモミジを眺めたりします。わたしはこのように、折に触れて古刹(こさつ)を訪ね、心のバランスをとっています。



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 名前は「千春」ですが、男性です。

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