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エッセー【友人の最後の言葉】

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2018年1月25日(木)曇り

 ご訪問いただき誠に有り難うございます。

 「う、う」という
   言葉を残し
   君は逝く
   車椅子での
   半世紀を生き 


 この短歌は「新日本歌人」という歌誌に掲載されたわたしの歌です。

 青春時代から一緒に文学活動を続けてきた友人が一昨年、黄泉(よみ)の国に旅立ってゆきました。誠に残念に思うしだいです。わたしは彼から文学作法など、多くのことを学んできました。

 彼は多才で、小説、エッセー、詩、短歌などを創り、それぞれに出版をしています。わたしはそれらの本から多くの刺激を受け、今日まで文学活動を続けてくることができました。

 その彼は18歳の時、体育祭のムカデ競争で将棋倒しになり、首の骨を折ったのです。それ以来、車椅子の生活となり最初は自宅で母の介護を受けていましたが、その母が弱くなり福祉施設にやむなく移ったのです。

 その施設に移ってからも、八人部屋、四人部屋と変わりながら文学活動を続けていました。しばらく彼は右手にグルグル巻きにした太い鉛筆で書いていましたが、晩年はパソコンを使うようになりました。

 彼とは東京へ文学の旅に一緒に行ったり、地方の文学集会などにも一緒に行ったりしました。駅の階段を駅員さんに手伝ってもらい、引き上げたことなどが思い出されます。彼は意欲的に外に出ることを望んでいました。

 その彼が75歳で亡くなってしまいました。18歳から亡くなるまで車椅子の生活でした。彼はブログを開設していましたが、そのブログの最後の言葉が「う、う」という言葉だけなのです。

 「う、う」というたったそれだけの言葉が、ブログに残されて彼は逝ってしまったのです。この時、彼に急変が起こったのでしょうか。わたしはそれを知る由もありませんが、「う、う」という痛切な言葉は、わたしの胸を強く打ちます。わたしは彼のご冥福をただ祈るのみです。



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 「人生七十古来稀なり」の古希です。
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 ゆきたいと思います。
 住所は岡山県浅口市寄島町です。
 青い海と緑の山、青い空をもつ素敵な村です。
 名前は「千春」ですが、男性です。

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