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エッセー(三浦綾子の「母」)

2017年12月17日(日)曇りのち晴れ

 ♪ご訪問いただき誠に有り難うございます。


 三浦綾子は1963年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に応募し「氷点」で入選を果たした。それから数々の名作を発表し、わたしの好きな作家のひとりである。

 とくに「母」と「銃口」という作品は、極めて優れた小説である。わたしは彼女の作品はかなり読んでいるが、どの作品もヒユーマニズムに溢れ、読者の心を温かくさせる。

 それはクリスチャン作家ということもあるけれども、戦前教師として、軍国主義教育の一端を担ったという反省から、みずからの生き方を探求したことによるものである。

 わたしはここ2、3日かけて彼女の「母」を夢中で読んだ。この作品は一度読んだことがあり、再読ということになる。わたしは感動に打たれて、何度も声を上げるほどだった。

 「母」というのは、小林多喜二の母のことである。小林多喜二はご存知のように、「蟹工船」「1928年3月15日」「防雪林」「党生活者」などを書いた作家として知られている。

 その多喜二は、これらの作品を書いたというだけで、1933年2月20日に特高の手によって殺された。わずか29歳であった。その母、セキを描いたのが、三浦綾子の「母」である。

 この小説は、母、セキの問わず語りのようなあるいは、三浦綾子や読者に語っているような趣のある手法で描かれている。その小説方法が、ずいぶん効果的な小説となっている。

 何と言っても、多喜二の家はすごく貧しい家であったけれども、明るく優しさに満ち満ちた家であった。それを三浦綾子は、数々のエピソードを盛り込んで、リアルに描いていて読む者の心を打たずにはおかない。

 もし、ある人が「どんな本を読んだらいいだろうか?」と聞いたらわたしは、真っ先に三浦綾子の「母」と「銃口」を上げたいと思う。それほどに優れた小説である。



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