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自分史(少年時代【8】)

2017年12月14日(木)晴れ時々曇り

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 わたしの父も母も真面目で働き者だった。とくに母はいつ寝ているのかと思うほど、「朝は朝星、夜は夜星」で働いていた。

 わたしが目覚めると、台所でトントンとまな板を叩く音が聞こえてきたし、その音が聞こえないときは、山の中腹にある畑にいって、農作業をしていた。

 夜はわたしが床に就いても、まだ母は内職をしたり縫い物をしたりしていた。つまり、朝はまだ星が出ているうちから働き、夜は星が出るまで働いていた。

そんなにしてまで働きに働いても、我が家の暮らしは厳しいものだった。食うにも事欠くような生活を余儀なくされていた。

 そんな暮らしをしていたのに、わたしが学校から帰ると、タンスや自転車に貼り紙が付けられていた。母は「もう自転車に乗ったらおえんよ」とわたしに言った。

 その貼り紙は、差し押さえの紙だったのである。わずかばかりの税金を滞納したということで、差し押さえをされたのである。我が家は、わずかの税金を払うこともできないほど困窮していた。

 この事件はわたしの心に深く刻まれ、のちのちまで忘れることのできない出来事になって、わたしの人生の方向を決めたと言ってもいいかも知れない。

 わたしは高校時代になって、文芸部に入るのだが、そこで「この社会にはなぜ富める者と貧しい者がいるのか」ということを考えるようになった。

 貧しさは単に自己責任によるものだろうかと考え、社会の在りようそのものに目がゆくようになった。「ものの見方、考え方」を学ぶようになったのは、そうしたわたしの少年時代の貧困が根底にある。

 そうしてわたしは高校時代から、新しい生き方の探求を始めるようになるのである。



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